I am excited.
よく目にする、受動態(~される)の文ですね。
先日、生徒からこんな質問がありました。
「なんで~されるなのに、~するって訳すの?」
とてもいい質問でしたので、今回はこの受動態の矛盾について書いていこうと思います(^^♪
「受動態は~されると訳す」
受動態=be+過去分詞=~される
これは中学でならう受動態の基本形ですね。
例えばこんな文章があれば、
This pen is used by Tom.
このペンはトムによって使われる
となります。
~される、受け身なんですね。
なぜ受け身でないのか
では話を本題を戻しましょう。
I am excited.
これは
「私はわくわくさせられる」なのか
それとも
「私はわくわくする」なのか
結論からお伝えすると、どちらも正解です。
じゃあなぜ受動態を使うのか
「どちらでもいいなら受動態じゃなくてもいいじゃないか」と思われる人もいるかと思います。
ですがこの表現が受動態になるのにも理由があります。
「英語と日本語では順番が違う!」
要は「英語は人間が感情を抱くときの流れを素直に表現している」ということなんですが、
以下から詳しく見ていきましょう(^^♪
先の例文を使用して考えてみましょう。
I am excited.
これを日本語ではわくわくしていると訳しますが、実はそれ、とても難しいことなんです。
今これを読んでいる方に「今わくわくしてみてください」と仮に僕がお願いしたとしても、ほとんどの人にとって難しいことだと思います。
今これを読んでいるあなたのわくわくすることは何でしょうか?
心躍ることであれば何でもよいのです。好きな事をしていたり、ずっとほしかったものを購入できたという想像をしてみてください。
例えば僕の場合はアニメを見ることが好きです。
好きなアニメの作品の劇場版が公開されるというニュースや、イベント開催の決定ニュースなどを見た時にはそれだけで大興奮です。
ここまでの流れはこんな感じです。
出来事→(感情)→自分
何か出来事があり、そこから感情を受け取っているというイメージです。
つまり「人は何かによってわくわくさせられている」ということです。
英語ではこの流れを表しているために、受動態で書くんですね(^^)/
一方日本語では、以下のようなイメージを持ってください。
出来事→自分→感情
感情は自分の内側から出ているという感覚が強いため、このような流れになります。
こうなると、感情は受動(~される)ではなく、自発(自ら~する)になりますよね。
このような日本語と英語の視点が違うために、混乱してしまうことになるんですね(;´・ω・)
まとめ
英語 出来事→(感情)→自分
日本語 出来事→自分→感情
このようなイメージを持つと、感情系の動詞が受け身形が多いことにも納得できると思います。
どなたかのお助けになれば幸いです。
ではまた~